大宮アルディージャのサポーター目線で気がついたことなどを思いのままに記録しています。

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契約満了の北野、大宮が抱える課題を指摘する。

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5シーズンにわたり大宮で戦ってくれたGK北野貴之の契約満了が発表されました。

誰よりも熱く、そしてストイック。プロとして、いや、人として鏡のような存在でした。ときに天然様でもあった北野という人物が、なぜ古巣新潟サポーターからもずっと愛されて続けてきたのか。今、大宮サポーターたちも十分に理解できるはずです。

北野のプレーはいつも心を揺さぶった

大宮での一番印象に残った試合を振り返るなら、個人的には2013年5月6日の第10節広島戦をあげたいです。富山と広島の増田が激突、二人が脳震盪を起こし救急車で運ばれたあの試合です。

大宮と広島のサポーター、選手たちの振る舞いはマスコミから大きく取り上げられましたが、その影で富山の決死のゴールをアシストしたのは北野です。富山と増田が怪我をしたことで、あまり注目されることはありませんでしたが、常にチャンスを狙い前線にボールを送ったプレーは圧巻でした。

試合中、肩を何度も外して失点につながったこともありました。2014年第6節 大宮×神戸での出来事です。

あの試合ではホームで0-3と完敗したこともあり、北野の対応に批判の声もあがりました。ただ、大宮のためにいつも全力で闘おうとする彼の背中を見ていると責める気になれなかったのを思い出します。


「ドンマイ、頑張れ!北野」と心から応援したくなる選手なんてそういません。見ていると琴線に触れる、そんな不思議な選手なのです。
参考GK北野貴之の肩は試合中に何度も外れていた!?

ランバダの曲に合わせて北野の応援ができなくなると思うと、本当にさみしくなります。

驚異の天然ぶりも発揮する人の良さも大好きだ

一方、ブログでは興味深いブッ飛び記事を書いてファンを喜ばせました。特に2014年1月29日に更新してくれた「元気な声で【ただいま】」は、彼の人の良さが炸裂していて必読です。彼にしか書けない最高の記事でした(もちろん、本人はいたって真剣なんでしょうけれど…)。
参考チップを置き忘れて猛省するGK北野貴之が面白い

消えた大宮のビジョン

さて、ここからが本題です。

北野が大宮に加入してきた当時、彼のコメントは希望にあふれていたことを覚えているでしょうか。

大宮が目指すビジョン、目標、夢、それを打ち出している渡邉代表の熱い想い、考え方がとてもストレートで素敵でした。

そして、代表だけでなく全てのスタッフが、会社全体として、同じベクトルで進んでいることに心動きました。

このベクトルをより大きなものにするために、一緒に携わってくれないかとのお言葉は、凄く凄く嬉しかったです。

大宮のビジョンが素敵と語っていた北野。

勝手な想像かもしれません。当時社長をしていた渡邉さんの人柄に北野が男惚れしたこと。それが大宮入団を実現させたのではないでしょうか。

ご存知のとおり、後にさいたまダービー水増し事件が勃発します。この事件によって渡邉社長は辞任に追い込まれますが、彼がいまだに健在だったとしたら大宮は一体どんなクラブになっていたのでしょう。

さいたまダービーを埼スタで行う方針を示した渡邉社長の判断と大宮公園でのホームゲーム開催に強いこだわりを示した藤本主税との衝突もあったとはいえ、渡邉さんはサポーターから愛された社長だっただけに、あの事件さえなければひょっとしたら…という想像をしてしまいます。

大宮の「ビジョン」は単なる「方針」にしか聞こえてこない

大宮が北野の契約満了を発表した後、北野本人はブログで大宮のビジョンについこんなことを語っています。

皆がわくわくするヴィジョンを打ち出すことが、これからのアルディージャにとって大切なのかと思います。

(ビジョンをヴィジョンと表記するところ、北野らしくて好きです)

「わくわく」して移籍してきた北野が、今の大宮に心躍らせることがなくなったのであるならば、一体何があったのでしょう。

大宮アルディージャに携わる全組織が、なぜこのような道を引き寄せているのか……

会社としての組織ではなく、1人1人が責任をもち、1人1人が結果にこだわる、組織革命、メンタル革命が大切ではないかと。

「このような道」とは、毎年残留争いをし、ついには降格してしまったことだと思われますが、北野の言葉を借りてあえて邪推するならば、大宮は単なる組織集団であり、一人ひとりが責任を持とうとしないと聞こえてきます。

大宮というクラブにビジョンが全くないわけではありません。それは、「2014大宮アルディージャ サポーターズミーティング」の議事録を読めば誰でも分かるはずです。スタッフも懸命に仕事に取り組み、大宮のためにしのぎを削っているはずです。

なのに、なぜそんな風に思われてしまうのでしょうか。

クラブに求めたいのは方針ではなく、心に響くビジョンである

このことについて、ひとつ取り上げたいシーンがあります。

2014年シーズンから、サポーターの指摘によって試合後のゴール裏への挨拶を鈴木社長も行うようになりました。サポーターの意見を受け入れ、自ら改善しようとする姿勢は素晴らしいことです。

しかし、指摘があってから実行に移すのと、本気でそう思って挨拶してくれるのとでは心に響く度合いがまるで違います。そういうことの積み重ねが、最終戦セレモニーのブーイングにつながっているのではないでしょうか。

2015年シーズン。

クラブに掲げて欲しいのは「ビジョン」であり「方針」ではありません。選手やサポーターのモチベーションと共感が加わわった「ビジョン」を渇望しているのです。

北野のコメントがクラブへの警鐘だとしたら、それはフロントの方針が心に響いてこないということなのかもしれません。

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