大宮アルディージャ

大宮サポが浦和のACLファイナルを偵察して気がついたこと。

更新日:

ACL決勝。ついにアジアの頂点を掴んだ浦和レッズ。

その瞬間、浦和の偉業に身震いするとともに、
複雑な心境で歓喜のサポーターたちを傍観した。

同じさいたまのチームとして彼らを誇りに思うとともに、
大宮など相手にしていないぜ…という彼らの揶揄を想像した次第だ。

あの歓喜の渦が、大宮ではないというジレンマ。
表彰式は、直視できなかった。

好奇心もあったが、遠慮してスタジアムを後にした。

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ファイナルの緊張感。ビジターに向けられる怒号…

埼玉スタジアムまでは、愛車のクロスバイクで1時間ほど。
16時に家を出て、ちょうど17時に現地へ着いた。

スタジアムに着いてまず気がついたのは、
レッズサポーターの怒号だった。

アル・ヒラルサポーターの待機場所の前を通り過ぎようとした時、
彼らに向かって「RACISM!」とう声が聞こえてきた。

例の一件を、非難していたのだろう。

少なくとも、大宮のホームでは
想像できない雰囲気だ。

子供はドン引きするだろう。

開門時間は過ぎていたので、
スムーズに入れるかと思ったが、
ゲート入口には長蛇の列。

なかなか会場入りできず、イラついていた。

すると、突如、新しいゲートが開いたので、
自分はサッと入ることができた。

しかし、それまで列待機していた
サポーターは納得ができなかったのだろう。

スタッフに対して怒号が飛んでいた。

抽選による列整理を始めた今シーズン当初の大宮公園も
似たような光景を見た気がする。

彼らを悪く言うわけではない。

要は、はやる気持ちを抑えられないのだろう。
開幕戦もファイナルも、そこは同じなんだなと実感する。

そんな怒号を横目に、会場入りした。

アッパーも容赦なし!真紅に染まるスタジアム。

手にしていたチケットは北側のアッパー指定席。

大宮のホームなら少しはまったりと観られるはずだが
さすがにACLファイナルとあってそうもいかない。

浦和サポーターには当たり前の光景なのかもしれない。

私の周りは赤一色。
オレンジの血が流れる私には、少々威圧感を感じてしまう。

試合前には、オープニングセレモニーが行われた。
まるでオリンピックの開幕セレモニーのようだ。

小粒ながら、カズを生で見られた。

キックオフ時間が近づくとともに
場内は一層持ち上がりを見せていた。

浦和サポーターは何も感じないかもしれないが、
バックスクリーンがACL仕様なのがかっこいい。

浦和と大宮の差を、
痛いほど見せつけられる。

感動的かつ壮観な浦和のコレオ

いよいよキックオフ。

屋根に反響するから、声援が爆発音のように轟く。

話題になったコレオは、本当に壮大で美しい。

大宮のコレオも好きだが、浦和のは完全にアートだ。

ただし、赤色のコレオを掲げるのは、
踏み絵を前にして、いたたまれない気持ちにはなる。

これがオレンジ色だったらと思うと、間違いなく悶絶するだろう。
浦和のサポーターは素晴らしい時間を共有している。

すべてがビッククラブ仕様の浦和

ピッチの青木も、ズラタンも元気そうだ。
すっかり彼らはレッズの選手になっていた。

元大宮が、ACLファイナルのピッチに立っている。
張外龍だったら、感無量!と言っていただろう。何してるのかな…カレ。

川島についで大宮からの移籍を成功させた選手といえるだろう。
元大宮の選手が活躍するのは、本当にうれしいものだ。

ハーフタイム。

大宮のホーム感覚でトイレに行ったらとんでもないことになった。
なにせ、6万人の一斉放尿だ(正確には5万7千。もっというと一斉ではないが…)。

下水管が破裂するんじゃないかと心配するほど
トイレ行列が長蛇になっていた。

国際試合慣れしていない自分は、
初めて都会に出てきたような田舎者のようなものかもしれない。

驚いたのはカップ麺を食いながら
トイレに並ぶサポーターがいたこと。

さすがビッククラブ。発想が大胆だ。

客席に戻ると、すでに後半へ突入していた。
その間、得点が動かなくてよかった。

アル・ヒラルの選手たちが、
短気だったおかげで1人退場。

浦和は数的有利をきっちり活かし、
ラファエル・シルバが、あの決勝ゴールをあげて見事タイトルを手にした。

満席のアッパーでも総立ちになって、
「来てよかった!!!」「浦和最高!!!」と全員が歓喜していた。

レッズのサポーターたちは、
また本物の「誇り」をひとつ胸に刻んだことだろう。

スタジアムを出るとアル・ヒラルの
サポーターたちがメディアの取材を受けていた。

サウジ人が寒そうに震えている。
妙な違和感だ。より寂しそうにみえた。

それにしても浦和サポーターにとっては
忘れがたい特別な1日となっただろう。

大宮が絶対にかなわない浦和の凄みとは

ACLファイナルを生で観て、
確信したことがいくつかあった。

人は自分を幸せにするものに心惹かれる

まずひとつ。
人間は自分を幸せにする物に心惹かれるという大原則。

恋愛にたとえるとしよう。

jill111 / Pixabay

自分が好意を寄せる人は、何らかの形で「幸せ」をもたらしている。

「私の話をちゃんと聞いてくれる」とか、
「自分の価値観が合う」とか、
「自分好みの容姿だ」とか…。

サッカーも、同じだ。

勝利してくれる、勇気をもらえる、興奮できる…とかなんでもいい。

大宮サポの小学生が、この試合を目の当たりにしていたら、
確実に浦和のファンに鞍替えするだろう。 息子に見せなくてよかった。

プロのクラブを名乗る以上、
サポーターを失望させていはならないはずだ。

ベクトルが世界に向いている浦和

次にチャント。

十分わかっていたつもりだが、より一層、大宮との差を痛感した。

声量以上に、彼らのチャントには、プライドを感じる。
チャントで「アジア」とか「世界」を、口にできるのは強豪クラブの誇りだろう。

大宮にもダービーの際「さいたまの誇り〜」とチャントすることがあるが、
少し、気負いすぎているように思えてしまう。

彼らがアジアや世界を歌えば歌うほど、
大宮が小さく映るだろう。

もちろん、ダービーとACLでは舞台が違う。
しかし、あの雰囲気を味わったものが、
大宮を見た時、どう思うかはっきりしている。

今のところ、浦和との差は埋まりそうにない。

勝利への執念が圧倒的に強い浦和

浦和は勝利への執念が、圧倒的に強い。
だから常に負けは許されない。

過激な行動に走るサポーターに共感はできないが、
しかし、その一方でナイスプレーには拍手を送る優しさがある。

その反面、大宮サポーターはやさしい。

高齢者やファミリー層が多いから、
安心してスタジアムで応援できる素晴らしさがある。

ただし、「J2に落ちてもチームが消滅するわけじゃない」…とか
「客席が広く使えるからいいわ」…とか、
そうした発想は、浦和には皆無であるはずだ。

必死に戦い抜いての敗北には拍手したい。
しかし、ファイトしないゲームなら、拍手はできない。

これぐらいのプライドを、大宮も持っていいのではないだろうか?

まとめ

残念ながら、大宮は浦和の足元にも及ばない。

大宮はダービーだけ豹変するが、
J1で闘うことができないなら、それ以前の問題である。

浦和のACLファイナル優勝、そして翌日、大宮の降格を目撃した。

タイトルを手にするという特別な瞬間を知ってしまった以上、
降格試合に拍手することが、どうしてできるだろうか。

選手たちが必死なのは、どのチームも同じ。
厳しさは、時にクラブへの愛情になると信じたい。

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