いやぁ〜、長谷川のロスタイム弾。なんとも劇的でした。久しぶりの勝ち点3。実に気持ちが良いですね。耐えに耐えたディフェンス陣にも拍手です。パチパチパチ!
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あ、そうそう。毎試合、スカパー!の大宮に関する解説についてまとめるつもりでしたが、FC東京戦の解説を担当した小倉隆史のコメントが実に味気なく、何ひとつ参考になることを言っていなかったので今回は省略します(大宮に関しては…です。小倉さんへの悪意はありません)。
さて、久しぶりのブログ更新はFWズラタンの怪我について。先日のFC東京戦で右ハムストリング肉離れに。公式サイトによると全治約4週間だとか。この4週間という復帰までの期間。毎度のことながら「4週間待てばズラタンが復帰する」と額面どおりに受けてしまいがちですが、そうは問屋が卸しません。
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復帰までの期間として4週間+αを覚悟する必要がある
ハムストリング肉離れ復帰期間を考えると、全治期間プラスアルファを考慮する必要がありそうです。実際に、過去の事例を確認してみましょう。
青木拓矢のケース
まずは、今や大宮史上一番の嫌われ者となりつつある青木拓矢の事例。2013年9月20日に左ハムストリング肉離れをした彼公式サイトのリリースでは全治6週間でした。その後、青木が復帰したのは2013年11月10日のJ1第31節ヴァンフォーレ甲府戦。復帰期間は7週間と2日後。当初の予定と比べると1週間と2日オーバーです。ちなみに、青木の復帰はベンチスタートでしたので、本領発揮とまではいきません。
坪内秀介のケース
2012年5月6日のホームJ1第10節 ガンバ大阪戦で右ハムストリングを負傷しています。発表された公式サイトの全治期間は今回のズラタンと同じ4週間。その後、彼が復帰を果たした公式戦は2012年6月27日。ナビスコカップ第7節のアウェー新潟戦。3-0でリードしながらも大逆転されたあの試合です。岡山にレンタル移籍している清水慎太郎が活躍した試合でもあります。
復帰までの期間は7週間と3日。2週間と3日オーバーです。
ラファエルのケース
2010年3月7日J1第1節セレッソ大阪戦で負傷したFWラファエル。骨肉腫によってピッチに立てなくなった塚本泰史のために、大宮の選手とサポーターがひとつになった大宮史上の名勝負。香川真司、乾貴士、そして家長昭博らを率いるC大阪に3-0で勝利。スタジアムは歓喜に湧いたあの試合は、エースラファエルのハムストリングによって、その年残留争いに巻き込まれたキーポイントとなった試合でした。で、ラファエルのハムストリング。公式サイトの発表によると、全治2か月。実際の復帰は2010年5月5日。8週間と3日。全治予想とほぼ変わらず。3日のみのオーバーでした。
イ・チョンスのケース
2011年8月24日。J1第23節の新潟戦で右ハムストリング肉離れを引き起こしたイ・チョンス。当時公式サイトで発表された全治は6週間。復帰はその年の10月15日浦和戦。実際の全治は、7週間と3日。予想された全治よりも1週間と3日のオーバーです。
ハムストリング復帰期間まとめ
まとめます。ハムストリング肉離れの場合、公式サイトで予想された全治週間と実際の復帰戦までの差は次のとおり。
- 青木拓矢:1週間と2日(9日)
- 坪内秀介:2週間と3日(17日)
- ラファエル:3日
- イ・チョンス:1週間と3日(10日)
復帰までのオーバー期間平均は、9.75日(1週間と2日)。
つまり、ズラタンの復帰は全治4週間と予想されていますから、上記平均復帰期間を当てはめると、公式戦復帰までは5週間〜6週間ぐらいかかるはず。ズラタンの復帰はW杯開催による中断中の6月。実践は6月19日広島戦が濃厚でしょう。それまでFW長谷川悠に奮闘してもらわなければなりません。DJ長谷川にしてみれば活躍する機会を与えられたわけですから、夏オトコの活躍ぶりに期待しましょう。