村上和弘、大宮を去る
ショージこと、村上和弘(以下カムさん)が仙台にレンタル移籍してしまった。
一向に守備が改善されず、最下位の徳島に敗戦。しびれを切らしたサポーターがバスを囲むという最悪の状況の中、カムさんの期限付き移籍発表。渡部大輔の怪我も想定外であったけど、カムさんの期限付き移籍は寝耳に水。まさに予想外の展開です。
残留を支えてくれたムードメーカーを失う大宮
公式サイトから発表されたコメントには
自分なりに努力してきましたが、結果的に、貢献できなかったことを申し訳なく思います
なんて謙虚に書かれていたが、そんなことはない。
たしかに、カムさんは怪我に泣かされていた事実はあります。しかし、物静かでおとなしい選手が多いと言われる大宮では、誰よりも大きな声で練習を盛り上げていたし、主税(藤本主税)とのコンビネーションは大宮のメンタリティを支えてくれた残留のキーマンでした。
チームは生き物。暗い雰囲気では何事もうまくいくことはありません。その点、ムードメーカーでもあった彼がいなかったら、今頃、とっくにJ2に降格していたと思えるほどです。彼がチームを去ったのは大きな痛手です、
あ、入っちゃった♪伝説のラッキーシュート
2010年J1第19節広島戦。この日、強豪広島相手に、カムさんは2得点の大活躍でした。特に、カムさんのキャラを象徴する2点目は多くのサポーターたちの脳裏に焼き付いているのではないでしょうか。
クロスをあげたつもりがそのままゴールへ吸い込まれたあれです。
「あ、入っちゃった♪」
照れ笑いをしつつ、主税とゴールを喜び合う姿は、微笑ましいものでした。
カムさんの照れ笑いは大宮の公式サイトでも確認できるのでぜひ。そうそう。そのレポートにもありますが、主税には「狙ったって言え!」と言われていたんですよね。
相当な覚悟を持って大宮を去った
期限付き移籍とはいえ覚悟をもって、チームに求められることをこなしたい
と話しているとおり、古巣仙台に帰還したカムさんの覚悟は相当なものでしょう。
彼が言う覚悟とは、もう大宮には戻らないというものなのだろうか。意地悪な言い方ををあえてするならば泥船から抜けだしたと言えなくもないが、個人的にはそうは思えない。試合に出られなかったのは事実だし。
まとめ
東日本大震災が起きた年、当時古巣だった仙台のために、仙台時代のユニを来て募金活動を積極的に行ったカムさん。仙台サポーターのみならず、Jリーグサポーターは、あの姿に心打たれました。そんなキャラだから、どのチームへ言ってもきっとサポーターから愛されるはずです。
今までプレーで楽しませてくれた村上和弘。
カムさん、仙台でも応援しています。
完全移籍になっても、カムキャノンを大宮戦以外で炸裂させてください。
今年、残留できたなら…の話ですがorz
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photo credit: Denver Aquino via photopin cc