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大宮の歴代監督で勝率が低かった監督、高かった監督。その違いとは?

大熊清大宮アルディージャ
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遅すぎた解任劇。勝率13%は史上最低

大熊監督が解任されました。遅すぎる決断だったとはいえ、大宮は残留に向けて一筋の光を見出したと考えたいです。

大熊監督が残したリーグ戦の戦績は22試合わずか3勝。勝率に換算すると、たったの13.6%です。引き分けを考慮していませんので若干大胆な指標になりますが、勝利からかなり遠ざかってしまったことは事実です。

今シーズンを除いて、大宮史上、降格の危機に直面したのが2007年シーズン。この時、シーズン前半に指揮をとったロバート監督でさえ16.7%の勝率だったことを考えると、大熊監督解任の判断は相当遅いと言えそうです。
大熊清
photo credit: happykiddo via photopin cc

歴代監督の勝率

ちなみに、J1の歴代監督のリーグ戦の勝率は次のとおり(佐久間氏や岡本氏などの監督代行は除きます)。

  • 大熊清 22試合 3勝 13.6%
  • 小倉勉 13試合 3勝 23.1%
  • ベルデニック 41試合18勝 43.9%
  • 鈴木淳 73試合24勝 32.8%
  • 張外龍 42試合10勝 36.3%
  • 樋口靖洋 34試合12勝 35.3%
  • ロバート 18試合 3勝 16.7%
  • 三浦俊也 68試合25勝 36.8%

いかに大熊監督が結果を残せなかったか…。一目瞭然です。

例年、残留に必要な勝ち点は38前後。この38をボーダーラインと仮定すると、38÷3(勝点)=約12.7勝しなければなりません。Jリーグ34節のうち12.7勝の勝率は約37.4%。大熊監督の13%という勝率は残留ボーダーラインですら、遠く及ばない結果です。

引き分けや内容を度外視し、このように勝率だけで監督を評価するのは少し乱暴かもしれません。しかし、残留を絶対条件とするならば、「アウェイでの引き分けを良し」とするポジティブな考え方は、時に危険な発想であるとも肝に銘じなければなりません。

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大宮史上で勝率が高い監督ランキング

ちなみに勝率順に監督を評価すると…

  1. ベルデニック 41試合18勝 43.9%
  2. 三浦  68試合25勝 36.8%
  3. 張 42試合10勝 36.3%
  4. 樋口 34試合12勝 35.3%
  5. 鈴木 73試合24勝 32.8%
  6. 小倉 13試合 3勝 23.1%
  7. ロバート 18試合 3勝 16.7%
  8. 大熊 22試合 3勝 13.6%

となり、勝率37%以上を記録しているのはベルデニック監督のみ。三浦監督は大宮サポーターの中では、一定の評価があるものの、J1の舞台では「なんとか残留してきた」ことが垣間見れます。

勝点53は大宮にとって高すぎる目標だった

近年、大宮が攻撃的サッカーを目指した印象がありますが、上記の勝率ランキングから分かるのは、堅守速攻を重視する監督が大宮では結果を出しているということ。

大宮が今シーズン当初掲げた目標は勝点53。つまり、勝率約52%を目指すということ。J1での勝率は、上記監督の勝率を平均化すると31%(311試合で98勝)ですから、大宮はまだまだ道半ばの発展途上クラブであることは否定できません。目標値としてはハードルが高いなぁというのが本音です。

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まとめ

攻撃的スタイルを志向するサッカーは見ていて楽しいです。

しかし、長年残留争いを強いられてきた現実から目を背けてはなりません。

今後は堅守速攻の精度を高めていく。そんな戦術の方が、大宮の未来は明るいのかなぁ…と今回の解任撃で考えを巡らせてしまいました。