2014年J1第32節大宮×柏 1-2
痛い敗戦を喫してしまいました。
残り2試合を死に物狂いで取りに行くしかありません。
悔やまれるシーンが、2つありました。
前半12分の橋本が家長からのクロスを外したシーンと前半38分の決定的なシーン。
特に後者は、相手のミスから生まれた1点をものにしたい絶好のチャンスでした。サッカーに「たられば」を論じても意味はありません。しかし、この重要な局面での凡ミスが許されるほどJ1は甘くありません。
カルニーニョスのラフプレーも余計でした。
仙台と清水が引き分けたため、次節勝たなければ大宮は初めての降格が決定してしまいます。ただ、まだ終わったわけではありません。次節勝てば逆転残留の可能性は十分にあるわけです。
気持ちを切り替えて応援するしかありません。
柏戦の解説陣のコメント
昨日の中継はテレ玉とスカパー!でありました。テレ玉の解説は元大宮の波戸康広氏と川辺隆弥氏。スカパー!解説は羽中田昌氏でした。窮地に追い込まれた大宮を解説陣はどのように見ていたのでしょうか。
先制点を許したシーン
ムルジャ選手にもっと早く(相手へのプレッシャーを)行かせるのか(ハッキリしたかった)。それと、今井選手のポジショニング…。まぁあそこは、サイドバックが背後のスペースをケアしなければいけないですね。次節すぐ修正できるとは思いますから(修正しなければならない)…。
技ありのシュートゴールですかね。太田の狙いが素晴らしかったかな。
チラッとクロスをあげようとして中を見ているんですよ。
判断を切り替えてニアサイドへゴールでした…。
ムルジャのプレッシャーが甘かったことが失点のキッカケになっていましたが、テレ玉で解説した山田泰三氏は「直前のプレーで家長が前線に飛び出そうとしていたため、相手の左サイドへプレッシャーができなかった」と解説していました。ただし、波戸康広氏は、今井のポジショニングがセンターに寄りすぎていたことにやんわりと反省を促していました。
一方、羽中田さんは太田のクロスフェイントを評価していました。クロスをあげようとしたため、今井が中に絞りました。その裏をかいたのが太田のゴールです。清水もクロスを挙げると思ってファーに重心を動かしたのでしょうか。その隙を突かれたのが失点の原因でしょうか。
大宮の同点弾について
カルニーニョスのボール、そして家長選手の突破、橋本選手の勇気、この3つがつながりましたよね。ボックスの中に家長選手に仕掛けられたら(相手ディフェンダーも)どうしても下がってしまいますよ。前半追いついたのは大宮としての経験ですよね。ああいう状況でもパニックになることなく自分たちのゲームプランをもっていたことが同点に追いつけたんだと思います。
最初の前半、橋本選手の前のスペースがすごく空いていたんですけども、家長選手だったり今井選手が誰が行くのかというのがすごくはっきりしていたので、あれは大きかったんじゃないかなぁと思います。
素晴らしいゴールでしたね。左サイトから中に入ってきてニアで待って合わせた。まず、カルニーニョスから家長に出たパスが見事でした。逆サイドを選択するのかと思ったら、家長へのパス…。この後、家長の選択肢は中(に相手が)いるので縦しか無い。相手に寄せられていたので、右足で精度の高いクロスはどうかな?と思ったんですけど、しっかり橋本が合わせてきましたよね。
カルニーニョスから家長へのパスが素晴らしかったです。これぞプロフェッショナルというパスでした。橋本のヘッドが大宮を救う!と喜んだのですが…。
後半3分の2失点目
(レアンドロ選手の)ファーストコントロールのときにもっとディフェンダー(高橋)を寄せて相手の選択肢がない状況に持っていかないとやられてしまいますよね。下を向かないで積極的に次の試合も望んでもらいたいと思います。
柏は、後半立ち上がり守るかなと思ったんですけど、攻めの意識を弱めずにゴールにつながりましたよね。
波戸さんのコメントに元ディフェンダーのプライドを感じます。コメントはやさしいですが寄せが甘いぞ!という気持ちが伝わってきます。
個人的には今井が絞れずに外に流れすぎていたのも気になりました。攻撃の際、陣形を開くのが基本なわけですが、味方のパスがインターセプトされたときに守備の陣形にするのが間に合わなかったのだとしたら、勝たなければいけないというプレッシャーを突かれた形になります。
実際に試合後のインタビューで渋谷監督は「攻め急いでしまった」と反省していましたが、まさにこれが敗因となってしまいました。
まとめ
後半立ち上がりの失点は大宮の欠点です。大熊監督が率いていたシーズン前半によく見たシーンです。これで大宮は勝つしかなくなりました。相手の状況次第なので厳しい状況ですよね。
それでも信じて闘う、信じて応援する。
それしかありません。