すでにご存知の方も多いはずですが、先日報道された日刊スポーツの記事は大宮サポーターにとって衝撃的な内容でした。村上和弘の言葉についてです。
大宮サポーターには耳の痛い話ですが、大宮語録として記録しておきます。
話は、2014年シーズン夏にさかのぼります。
記事によると、チームのムードメーカーであったDF村上和弘に仙台からのオファーが届くわけですが、サイドバックに人材が豊富だったためかフロントは村上の移籍を止めませんでした。
しかし、村上はチームメイトから信頼され、たとえ試合に出ていなくても欠かすことのできないメンバーの1人だったのです。
村上を放出しても良い。そう判断したフロントでしたが、彼の存在の大きさに気がついたフロントが、すでに引っ越しの準備を進めていた村上を慰留しようと手のひらを返したとき、村上が発した一言といわれているのがこれ。
俺はおまえらのオモチャじゃねえ
2013年シーズン村上は怪我に泣きました。出場機会は減ってしまった昨シーズンの鬱憤を晴らすように、2014年シーズンは大きな声を出してベテランらしくチームをけん引しました。
村上は、おとなしい選手が多い大宮には貴重な選手でした。
これはC大阪のフォルランの言葉ですが、若くて上手いプレイヤーだけが集まってもチームはまとまりません。チーム作りはそんなに単純なものではありません。
まとめ
ちなみにこの件を報じたニッカンの記事では、
腐ったみかんならぬ、「腐ったオレンジ」
とフロントを痛烈に批判しています。
事の真意はわかりません。
しかし、火のないところに煙は立たないはず。昨年のベルデニック事件といい、今年の村上事件といい、モヤモヤした気持ちは一向に晴れません。
降格が決まった最終戦セレモニー。ゴール裏への挨拶を急遽後回しにした、あのしたたかな対応に違和感を覚えたのは私だけだったのでしょうか。
それでも選手たちを温かく迎える大宮サポーターのやさしさが、なんだか虚しくなってきます。
なお、問題の記事については下記のとおりです。
移籍をめぐる上で、象徴的な出来事が夏にあった。DF村上和弘の仙台への放出だ。33歳のベテランは、出場機会は少ないながらも練習では人一倍声を出すムードメーカー。その村上にオファーが届いた。クラブは移籍前提で話を進めた。当然オファーがあることを本人に伝えた歳、慰留の言葉はなかった。
村上は一部選手にオファーの件を相談。相談を受けた選手は当然、引き留めた。そしてクラブ首脳へ村上を残すようにかけあった。存在の大きさに気づいた首脳が慌てて留意したのは、村上が家族で仙台へ引っ越す決断をした後だった。ぶれるクラブの判断に、村上は我慢しきれず「俺はおまえらのおもちゃじゃねえ」と怒りをぶちまけたという。
昨季、GM、強化部長、監督を交代する異例の人事を行ったが、影響は最悪の形で出た。どういうクラブを目指すのか、ビジョンがないからだ。腐ったみかんならぬ、「腐ったオレンジ」と冷やかされる体質が変わらなければ、1年でのJ1復帰は夢のまた夢だ。