開幕から1勝1分8敗という低迷を受け、監督辞任は時間の問題。そんななか大宮は、渋谷監督続投を決意した。
[adsense]
諦めと共感とで別れるサポーター
大宮サポーターの同志ブログを拝見する限り、苦しいチーム事情の中、渋谷監督の決意表明に諦めと共感とでサポーターたちは二分しているようだ。
最悪の状況を脱するために監督を変えるのは、珍しいことではない。当然といえば当然だ。しかし、今まで積み上げてきたものを一旦リセットすることは、相当な荒行であることは間違いない。
大前、アーリア、茨田など、渋谷監督が目指すサッカーに共感して移籍してきた選手たちを気持ちに逆行することにもなる。一歩間違えば、完全崩壊を招く危険もある。
報道されたように、内部スタッフ昇格による監督交代も検討されたのだろう。しかし、肝心の渋谷監督は決意を固めた。
懲りない。呆れた。とんでもない…。当然の如く、サポーターから辛辣な批判の声が上がっている。渋谷監督はもちろん、チームスタッフはこうした声を認識しているかもしれない。
しかし、彼の続投をクラブが受け入れたということは、チームの絆を深めているのではないだろうか。
そう言うと失笑を買うかもしれない。しかし少なくとも、スタッフは彼を支えることに全力を注ぐことを決意したはずだ。
サポーターの一体感が生まれるか?
そうなると、あとは私たちサポーターが大宮をどう支えるかにかかってくる。
この事態に、声を荒げる人もいる。諦めや傍観する人もいるだろう。だが、その中で声を張り上げて応援する人もいるのだ。もっとも辛いのは戦況を見守りたいのに、ピッチに背を向けてオーディエンスを鼓舞するコールリーダーかもしれない。
いずれにせよ、渋谷監督の続投が正解なのかどうかは誰にもわからない。
彼の決意が、名言に変わることを祈っている。