厳しくなった残留への道…。サッカーダイジェストはそう大宮を捉えている。たしかにポジティブな試合内容とはいえなかった。
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— 酒とロック (@saketoorock) 2017年8月9日
それにしても、大宮サポにとっては痛烈な言葉に違いない。
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躍動するブラジル人トリオ
個人的にチーム全体で勢いを感じたのは、試合開始直後、大山と瀬川が投入された63分、そして岩上が投入された直後の時間帯。大山、瀬川、岩上の三選手はベンチに入れておくのはもったいないぐらい、素晴らしいプレーヤーだ。
そしてブラジル人トリオもまた素晴らしい。
カウエのボレーにしびれたことは言うまでもない。Jリーグの判定基準に戸惑っている印象があったが、もう少しプレーに激しさがましてくると、本領発揮するのではないだろうか。なによりゴールを決められてまずはホッとしているところだろう。
試合を決定づける華やかさはなかったが、マルセロも地味に効いていたし、何より闘争心をむき出しにしていた。セットプレーでは絶えずチームを鼓舞していた。殿様サッカーを良しとしない献身的な走りは好感が持てた。
マテウスのドリブルも相変わらず脅威だ。マテウスのアーリークロスにマルセロが触れられていたら、試合の展開も大きく変わっていただろう。彼のプレーは見ているだけで本当に面白い。
マテウスの面白さはプレーだけではない。岩上のためにマテウスがタオルでボールを拭いてあげたシーン。オチャメなところも彼の魅力だ。完全にボールは拭かれていたはずなのに、岩上はボールを自分で拭いていたけれど。
どうでもいいが「岩上タオル」をグッズにしたら売れるんじゃないだろうか。
ちぐはぐな守備に不安要素も拭えず
あまりネガティブなことは書きたくないが、1点目の失点シーンには少し失望した。
先の記事にも「(加藤が)自信を失っているように映る」と書かれているが、まさにそのとおりだった。難しい守備とは思い難い。大丈夫なのだろうか。

試合当日の朝。NACK5スタジアムは勝利を期待させるほど清々しかったが…
松尾主審のジャッジもアレだが、FKも与えすぎた。守備に不安要素を多く抱えているから、ことごとくピンチになる。見ている方も心臓が強くないとやってられない。
GKの補強を望む声が日増しに多くなっている気がするが、加藤、塩田、松井の三人をうまくサイクルさせていくしかない。
苦しい状況だからこそ次節も加藤を使ってほしい。そして自信を取り戻してほしい。それがこの苦境から抜けるための道だと信じている。
次節新潟戦の先発は…
GKは、ここはあえて加藤で。塩田のチョイスもありだが、加藤のメンタルを考えると、もう一節はチャンスを与えてほしい。
瀬川、岩上はスタメンから観たい。もうひとつ、ベンチで悔しさを噛み殺しているであろう大前もそろそろ出番があるのではないか。
マテウスは重要な選手だが、疲労を考えて後半からの投入で良いかもしれない。疲れているところに彼を投入するほうが、新潟は混乱するだろう(今はその役割を瀬川が担っているが)。
江坂の疲労が心配だが、伊藤監督はどうやりくりするだろうか。
まとめ
いろいろあったが、FC東京戦の敗戦は、力の差が明らかだった。仕方がない。試合後、ゴール裏も選手たちを鼓舞していた。決して楽観視できる試合内容ではなかったが、ある意味、納得がいくゲームだったかもしれない。
しかし、次節新潟戦を落とすことがあれば、一気に危機的状況に陥ってしまう。残留できるのか、できないかのか。今シーズンのターニングポイントになるはずだ。
時間は、あまり残されていない。