第29節アウェイ横浜FM戦。
この試合をどう評価すべきなのか。
エース江坂の不発。
キーマン、マルセロの次節欠場。
たしかに悲観すればキリがない。
厳しい状況。まさに窮地に立たされている。
大宮の弱点はDFとFWの意思統一の欠如?
ポゼッションサッカーを志向する大宮。
しかし、このゲームでは
そのポゼッションができずに苦しんだ。
ボール支配率38%。
公式サイトに横浜FM戦のマッチデータを掲載しました。
画像は試合終了時点でのボール支配率です。https://t.co/RdRFc1z1Ae#ardija #Jリーグ #横浜FM_大宮 pic.twitter.com/QcP0ZMTgSX— 大宮アルディージャ 公式 (@Ardija_Official) 2017年10月14日
これが何%だろうが、
勝利さえ掴み取ればよい。
ただ、ポゼッションサッカーを
志向してきたチームの数字としては
正直、かなり物足りない。
解説の水沼貴史氏曰く、
後ろのラインが上がらない。
するとMFとDFが空いてしまう。
と指摘。
ブロックは作っているけど、
ボールを回されて持ち込まれるとすぐに下がる。
どこかでチャレンジしたい。
もっと前線にあがるよう仲間に要求しながら
フラストレーションをためていたマテウスの姿は
水沼氏の指摘と重なる。
距離を保つこと。それがポイント。
ボランチの茨田やカウエがボールを奪えず体力を消耗した。
横浜の中盤は、ボールまわしが絶妙だった。
大宮のMFに引っかからないから失点を怖がり、
DF陣は前に出れられないということだろう。
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一方FWは後ろに引っ張られて、
長い距離をスプリントしなければならなくなった。
結果、マテウスは満身創痍に。江坂も相当疲労していたはずだ。
マルセロが退場し、終盤は事実上9人で戦うことになってしまった。
大前の使い方が効果的ではなかったのは残念だが、
伊藤監督は、ここまでプランが外れてしまうとは想像できなかったのだろう。
10/14・横浜FM戦のマッチレビュー、フォトギャラリーを掲載しました。https://t.co/6p4hWQo5ND#ardija #Jリーグ #横浜FM_大宮 #17横谷 pic.twitter.com/3xOx9f2UYg
— 大宮アルディージャ 公式 (@Ardija_Official) 2017年10月14日
横谷の先制弾でなんとか行けると思ったが…。
残留ボーダーラインは平均勝点35
だが、敗戦はしていない。
強豪マリノス相手に勝ち点1を拾ったのだ。
悲観するべきではない。
魂がこもった試合に、気持ちが揺さぶられる。
加藤のセービングにも切れが戻ってきた。
あの失点は仕方ない。
次も加藤がやってくれるはずだ。
な、加藤!次、勝とう!
さて、これで残りは5節となった。
現在の勝点は23。
今後、獲得可能な勝点は最大15。
残り5試合を連勝すれば、38まで積み上げることは可能だ。
過去5年の残留ラインを振り返ると…
- 2016年 30(新潟)
- 2015年 34(新潟)
- 2014年 36(清水)
- 2013年 37(甲府)
- 2012年 40(新潟)
平均残留ラインは35.4。
38なら十分残留の可能性はある。
5連勝するのは相当厳しいという指摘はあるだろうが、
いずれにせよ、まだ諦めるわけにはいかない。
諦めちゃいけないんだ。
奇跡を信じよ。最後まで戦おう。
もちろん怒号をあげるも、
選手を鼓舞するのも、自由だ。
けれど誹謗中傷からは何も得るものはない。
江坂よ、気にするな。マルセロよ、嘆くな。
チャンスは、まだある。
チームメイトが助けてくれるさ。
何より俺たちがついてるじゃないか!
最後、大宮はリスクをかけてきた。
「やれるんだな」と思いましたね。
ゲーム終了後、水沼さんも、大宮の底力を絶賛していた。
俺たちは、やれる。
苦しい時こそ、真価が問われる。
次節はホーム柏戦だ。
ならば、大宮というチカラを見せてやろうじゃないか。