里内コーチから見た大宮とは
もう知っている人も多いでしょう。
現代ビジネスに、大宮の里内フィジカルコーチの記事が掲載されています。
ジーコ、オシム、関塚監督らを支え、日本代表を支えてきた里内さん。そんな彼の軌跡が詳細に記されており、サッカーファンならば大宮サポならずともぜひ一読しておきたい良記事です。
その中では、当然、大宮の話も言及しています。
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大宮への愛を無駄にしてはいけない
五輪代表チームが解散した後、コーチだった小倉勉から里内に電話が入った。
大宮アルディージャからコーチとして誘われているという。
「大宮はどんなチームですか?」
かつて大宮にいた里内に小倉は意見を求めたのだ。
「知っているように、(J2に)落ちないことをメインにするクラブや。
そして、こういうサッカーをやるというクラブのカラーが出しきれない。
その問題の根っこには(選手たちの)帰属意識が希薄だというのがあるんかもしれん」
今季後半、大失速をした大宮。
その立て直しに失敗した小倉さん。
とりあえず1年ここでプレーするかという腰かけ的な雰囲気
という大宮最大の弱点を知っていた上で、コーチを引き受けてくれた小倉さん、里内さん(だけじゃないけれど)。
なぜか彼らに大きな大宮愛を感じてしまうのです。
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不完全燃焼だった分、来季に大きなチャンスが必ず来る!
ここで彼らを追い出してしまうと、大宮は本当にすべてがリセットされてしまうのではないか。
特に小倉さんは、最終戦では大ブーイングを浴びていたけれど、
少なくとも大宮を立て直してやるという強い決意があったことは
忘れちゃいけないんだなぁ〜と思うわけです。
記事によると、オシムが日本代表監督に就任した時、里内さんにこう質問しているとか。
「06年のワールドカップの23人のメンバーのうち
1人だけ残すとすれば誰を選ぶ?」
里内コーチはこう答えたそうです。
私ならば遠藤(保仁)です。
遠藤だけが試合に出られなかった。トルシエ時代も。
そんな彼の気持ちを察して、ただならぬモチベーションを感じていたのでしょう。
そして、その後の活躍ぶりは言うまでもありません。
小倉さんも、里内さんも、スタッフ、選手一同、そしてサポーターも。今シーズンは、大宮に関わるすべての人たちが不完全燃焼だったはず。
コーチとしてなら実績を残してきた小倉さんをはじめ、大宮というチームをブレイク前の遠藤と重ねあわせたっていいじゃないですか。
来季の大宮は大きなチャンスを抱えている。
そう、期待したい。