先日、ソフトバンクが来季のスローガンを「俺がやる。」に決めたと発表していた。
5年ぶりのBクラスに終わった今季からの盛り返しに向け、秋山監督は「一人一人がリーダーシップを持ってチームを引っ張っていく。強い気持ちが不可欠だ」と力を込めた。
秋山監督のコトバにも説得力がある。
俺がやる。
本当にいいスローガンだなぁ。
対して大宮のスローガン。どんなものがあっただろうか。
- 2005年 Departure→→走り出す大宮→
- 2006年 OMIYA EXPRESS 加速するオレンジ魂
- 2007年 シンカ ~進化、真価、深化
- 2008年 シンカ NEXT~進化、真価、深化
- 2009年 橙想心 AGGRESSIVE SHIFT 2009
- 2010年 橙想心 より強く、より高く、より深く
- 2011年 上昇宣言 ~リスの木登り~
- 2012年 上昇宣言2012 ~リスの木登り~
- 2013年 大宮共闘
思い返せば、大宮のスローガンにはソフトバンクの「俺がやる。」ほど、選手のメンタリティに直接訴えかけるものがなかった。
唯一、2013年のスローガン「大宮共闘」だけが心に響く。その証拠に「大宮共闘」というソローガンがゲーフラにこれほど多く用いられたシーズンは他になかっただろう。
「リスの木登り」と言われて、ギリギリの戦いにチカラが入っただろうか。
「橙想心」。 これは、サポーターを言い当てたスローガン。悪くはないけど、 ちょっとうまいダジャレが毎年残留争いを強いられてきた選手たちのメンタリティに必要だっただろうか?
正直、スローガンなんてどうでも良いかもしれない。選手や監督の補強のほうが100倍重要だ。
それでも「言霊」があるように、コトバひとつでモチベーションやメンタルに大きく影響するのも確か。
そもそもスローガンとは、
特定の主張を広く人びとに浸透させるために,その意図を簡潔に表現した言葉。
(省略)スローガンは,覚えやすく,口にしやすいということが重要
出典元:コトバンク
スローガンは目的を浸透させ共有する言葉である。
大宮の至上命題は「残留争いではなく上位争いをする」こと。しかし、J1昇格以来、ずーっと残留争いばかりだ。
腰掛けで帰属意識がない選手を応援するほど虚しいことはない。
大宮のためにすべてをかけて闘ってくれる、強いメンタリティのある選手を応援したい。
俺がやる。
と、ソフトバンクのように。
選手の眼の色が変わるような、強い決意を示したスローガンになることを願うばかりだ。
サポーターは覚悟完了できている。