獺祭(だっさい)がうまい酒であることは有名ですが、実は安い日本酒であることはあまり知られていません。
もちろん、その辺のスーパー、たとえばドンキホーテやイオンでも獺祭は売られていますが、大概は値段が定価と違っていたり、ぼったくり価格で販売されているので注意が必要です。そこで、獺祭を通常価格で安く購入する方法を備忘録としてまとめておきます。
なお、結論を急ぎたい方のために、通常価格で獺祭を買える楽天ショップも以下リンクしておきます。通販で利用される方はぜひどうぞ。

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獺祭を高く売りすぎている大手スーパー「イオン」
正月、暇だったのでその辺のスーパー(イオン)をうろついていたら、今や有名ブランドとなってしまった日本酒の「獺祭(だっさい)」が法外な価格で売られているのをあちこちで目撃しました。
日本酒ファンとしては残念な気持ちになります。
銘酒、獺祭を世に送り出している旭酒造さんは、そんな状況に待ったを掛けるべく、過去に「高く買わないで」という新聞全面広告を掲載しています。

2017年12月10日付 読売新聞より
お酒は、流通する際に適切に扱われて、はじめて私たちは美味しくいただけるもの。
酒造りにこだわる酒造メーカーほど、お酒を適切に扱ってくれる正規販売代理店だけに卸し、小売店側もおいしく飲んでもらえるよう努力をはらっています。
にもかかわらず、品質管理など二の次、とにかく高く売れれば良いという小売店や転売屋が後を絶たない。
特にタチが悪いのが、ドンキ、イオン、Yバリューといったその辺にある普通のスーパーでも平然と法外な値段で売られていることだ。おそらく彼らに悪意はないんだろうけど…。
獺祭の定価(通常価格)はいくら?
獺祭の標準酒として知られる「純米吟醸50」は、一升瓶(1.8L)で3,078円(税込)、720ml瓶で1,539円(税込)が通常価格。
なのにスーパーでは、平気な顔して倍以上の値段で置いている。近くのスーパーでは2千円も高い3,542円(税込)だった。
しかも、さもプライスダウンしたかのような値札を使って…。期間限定ってなっているけど、本当かな?
なお、現在の獺祭のスタンダードなお酒は「純米大吟醸 獺祭45」であり、通常価格は1,800ml(一升瓶)で3,300円 、750mlだとたったの1,650円だ。
山田錦・精米歩合45%で、この安さ!そしてあの旨さ!まさにこのリーズナブルだけど美味なるお酒であることが有名酒になった最大の理由なのです。

獺祭のスタンダード酒「獺祭 純米大吟醸50」は、旭酒造さんが求める酒質に近づけるため、原料米である山田錦をさらに5%磨き、45%まで精米され、2019年4月より「獺祭 純米大吟醸45」としてリニューアルしたそうですよ!
獺祭は店を選べば、確実に安く通常価格で購入できる
獺祭は、メチャクチャ人気が高い日本酒だから高額で販売されるのだけど、
お店を選べば、誰でも適正価格で購入することができる。
お酒フリークなら誰でも知っているこの常識。あえて声を大にして言うことじゃないかもしれない。だけど、みんな知らないから無駄なお金を払って喜んでいます。
おいしい獺祭を最高の品質で味わうためには、転売屋やスーパーで買うんじゃなくて、適正価格で売られている正規代理店で買うのが一番いいに決まっています。
獺祭の正規代理店は旭酒造さんのホームページ獺祭の買える店で公表されています。
僕の地元さいたま市だったら、宮原の加茂宮駅近くにある「グッドファームハウス」さんか、
上尾の「石川屋」さんで購入できる。
大宮付近なら、ルミネ1の「クイーンズ伊勢丹」さんに行けばよい。
グッドファームハウスさんは、暇な時にブラっと立ち寄るといいかも。
各地の人気スイーツが所狭しと置いてあったり、インドカレーが豊富だったりして、見ているだけでも楽しい。マイフェイバリットショップだ。
石川屋さんは、銘酒「久保田」の正規代理店さんでもある上尾のスーパー酒屋。とにかく日本酒が好きというフリークなら、絶対に外せないお店。お酒の保管と管理にも相当気を使っていそうだし、オススメです。

もちろん、ネットでも正規価格で販売しているお店はある。いわば、まっとうな酒屋さんはカンタンに見つけられますよ。

近所に正規代理店がなくても、定価で購入して、美味しく飲んでこそ、獺祭を味わう醍醐味!
獺祭が人気の日本酒になった理由って?
昔は普通に買えたのに「獺祭」って何でこんなに高くなったんだろう。
カンタンにまとめると、人気の理由はこんな感じ。
安倍総理が各国の首脳たちに振る舞って有名に
旭酒造の社長である桜井さんは、安倍首相と会談をするぐらいすごい人。
減反政策によって獺祭に使われる米の品種「山田錦」不足を訴えたんだとか。
世界中で飲まれる獺祭。米不足で日本酒の上手さが広まらないのだとしたらもったいない話。
そんな経緯もあったからかわかりませんが、安倍さんはロシアのプーチン大統領やオバマ元大統領に獺祭をプレゼントして一躍有名になりました。

janeb13 / Pixabay
獺祭はコストパフォーマンス抜群!
もちろん、獺祭が有名になったのは、著名人が紹介したりしただけではありません。
味の良さとコストパフォーマンスが抜群だったことが人気になった最たる理由。
獺祭には醸造酒や純米酒クラスはなくて、純米大吟醸酒と純米吟醸酒といった高級酒しか存在しない。

エンボス加工が美しい獺祭のキャップ
米を磨いて磨きあげてつくるから、通常、純米大吟醸酒なら一升瓶(1.8L)で4〜5千円ぐらいで売られていてもおかしくない。
これが「獺祭 50」で通常価格3,078円(税込)で購入できる。税抜き価格なら、なんと2千円台!(現在は「獺祭 純米大吟醸45」にリニューアルし3,300円/1,800mlが通常価格です)
安くて飲みやすい日本酒ってことが、そもそも人気になった理由なんだ。
獺祭はフルーティーでクセがなくて飲みやすい。
普段そこまでガッツリ飲まない女性の方や日本酒はあまり飲んだことがないというビギナーでも失敗しないというお酒なんだと思う。
ワインが大好きな人でも、違和感なく飲めるというのがいい。
獺祭の定価(通常価格)について
適正価格で獺祭を購入するには本来の価格がわかっていなきゃ話になりませんよね。
旭酒造さんのホームページにある製品についてを見てもらえば定価を調べることができますが、ここでもまとめておきます(2020年10月現在の価格)。
銘柄 | 内容量 | 箱 | 精米歩合 | ||||
1.8L | 720ml | 300ml | 180ml | ||||
獺祭 磨き その先へ | その先へ | ¥33,000 | DX箱 | 非公表 | |||
磨き/その先へ セット | ¥38,500 | DX箱 | 非公表/23% | ||||
獺祭 遠心分離 | 磨き二割三分 | ¥16,995 | ¥8,497 | DX箱 | 23% | ||
磨き三割九分 | ¥7,931 | ¥3,965 | DX箱 | 39% | |||
獺祭 磨き | 純米大吟醸 磨き二割三分 | ¥10,780 | ¥5,390 | ¥2,266 | ¥1,529 | 23% | |
¥11,170 | ¥5,555 | ¥2,376 | ¥1,628 | DX箱 | |||
¥11,440 | ¥5,830 | ¥2,711 | 木箱 | ||||
純米大吟醸 磨き三割九分 | ¥5,082 | ¥2,514 | ¥1,061 | ¥682 | 39% | ||
¥5,472 | ¥2,706 | ¥1,133 | DX箱 | ||||
獺祭 | 純米大吟醸45 | ¥3,300 | ¥1,650 | ¥688 | ¥440 | 50% | |
¥3,421 | ¥1,738 | ¥743 | DX箱 | ||||
獺祭 発泡スパークリング | |||||||
純米大吟醸 スパークリング45 | ¥2,046 | ¥1,023 | ¥511 | 45% |
まとめ
本来、獺祭は良心的な価格の日本酒。スーパーの値札に、だまされないようにたいものです。