ゴールデンエイジとは
Gold top 10 winner / sam_churchill
ゴールデンエイジ、ゴールデンエイジって、一口に言いますが、しっかり理解するには案外難しいようです。
「スキャモンの成長曲線」だの、「神経系の可塑性」だのって、取っつきにくい言葉がポンポンと出てくるんですよ、ゴールデンエイジについて文献を調べてみると。ゴールデンエイジについて話をするとなると、どうしても学術的で結構わかりにくくなってしまうようです。
この際、面倒なことはおいておきましょう。
ゴールデンエイジとは、いろんな事をすぐにモノにできる時期を指します。
見て、真似て、すぐに分かっちゃう、できちゃう、こなせちゃう。なんてうらやましい年頃なんでしょう(*^_^*)
ゴールデンエイジの子供に対する接し方について考える前に、ゴールデンエイジについて理解をしておかなければなりません。ゴールデンエイジは、大きく三つに分かれています。
- プレゴールデンエイジ 〜小学校3・4年生まで
- ゴールデンエイジ 小学校5年生〜6年生まで
- ポストゴールデンエイジ 中学1年生以降〜
さて、それぞれの年代ごとに親としてベストな接し方を考えてみます。
プレゴールデンエイジ(〜小学校3・4年生まで)
小学3年生までは、ゴールデンエイジの前段階であるプレゴールデンエイジにあたります。この時期は、神経回路が発達途上にあるゆえ、いろんなことに興味を持ちます。楽しいことには前向きですが、つまらないことには見向きもしません。ママさんやパパさんにしてみれば、わがままで集中力に欠けると判断しがちだけれど、そうじゃない。それが小さい子供の特徴なんですね。
プレゴールデンエイジの時期は、いろんな遊びを通じて運動能力を上げていくのが良いとされています。だから、この時期の少年サッカーの練習は、鬼ごっこをしたり、ボール投げやかけっこをしたりと練習内容は多種多彩です。
こんなことが昔ありました。
小学校1年生の練習を見学していたあるパパさん。グランドで鬼ごっこのような練習を見ていて、サッカーを教えて貰いたいのにこれじゃあダメだ。ゴールデンエイジなのに…とブツブツ独り言。
いえいえ、ゴールデンエイジではありますが、プレのほうですよって突っ込みたくなるのをグッと抑えていました。その後、少年団のサッカーは自分の息子に合わないと思ったのでしょう。すぐに退団してしまいました。そのパパさんの子供は楽しそうにやっていたのに…。
むしろ、幼少期にサッカーのフォーメーションや理論を教えているチームがあったら、その指導法に疑問をもってもいいぐらいじゃないでしょうか。だから、練習試合で団子サッカーをやっていたって、途中で砂遊びをし始めたって、子供を叱らないで見守るぐらいがちょうどいいのかもしれません。家に帰ってサッカーが嫌いにならないようにしてあげれば、それでいいんです。
ちなみに私の息子は4年生ですが結構レベルの高いことを練習しています。プレゴールデンエイジなのにいいのかと問われたら分かりませんが、それはチーム状況によってバラツキがあると思いますので、時期についてはあくまでも目安として考えてくださいね。あくまでも目安です。
今までの経験上、小学校2年ぐらいまではプレゴールデンエイジだと思います。サッカーが楽しい。練習を練習と思わない。そんな感情を子供が抱いているのであれば、まずはそのサッカー少年団のやり方は正解である証です。
ゴールデンエイジ(小学校5年生〜6年生まで)
神経回路が発達して、物事を集中的に考えることができます。冒頭でもちょっと書きましたが、この時期は何をやってもスポンジが水を吸うように、何でも吸収できてしまう時期。サッカーの基本技術は、この時期に教えてあげるのが理想です。高度なテクニックもこの時期身につけておくと後がラクチンってわけです。ただし、身体能力はまだまだ未発達。集中的かつ過度な筋トレは避けるべき時期なんです。体幹トレーニングなどは強要しないほうが良いわけです。
ポストゴールデンエイジ(中学1年生以降〜)
成長期を迎えますが、急な成長についていけず、体のバランスが一時的に悪くなる時期がここ。そのため、サッカー技術の習得力が鈍ることがあり、子供たちとの接し方や指導法は変えないといけませんね。
とにもかくにも、小学校2年生未満の子供たちに、むずかしい要求や指示を親たちが出すのは御法度なのだと思います。親だからついつい言いたくなるのは痛いほどよく分かります。子育てには忍耐もつきものなのでしょう。
子供はみなゲーム中は一生懸命サッカーに取り組んでいます。
一生懸命できたことを労ってあげるのが、親としてベストな選択なのだと思います。
サッカーを通じた子育てはこの書籍がとっても参考になりました
「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」
オシムのもとでジェフのコーチをしていた池上正さんの名著。個人的には、何度でも読み返したくなる本です。子供がサッカーを始めたときは、よくお風呂場で動きが悪いだのボールを貰うときはどうしろだの…子供にいろいろと叱っていましたが、これを読んでから一変しました。
今まで子供に手を差し伸べすぎだということを深く反省した次第です。子供がどうしたいのか、どうしたらよいのかを考える機会を与えてあげることが、いかに大切なのか実感できます。それゆえ、子供が少年サッカーやっている方には必読の書籍だと思います。
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