新潟戦の試合後、スカパー!では敗戦した大宮について、元日本代表の林健太郎氏と実況の下田恒幸氏が談話をしていました。
興味深かったので、別記事としてまとめておきます。
できることならスタートから後半のような戦い方を見せてほしい
――林さん、大宮についてどう思いますか?
林健太郎「うーん、やっぱり決めるところを決めなければいけない部分が大きいと思いますね。後半特にチャンスがありましたから。どこのチームにも当然言えるんですけど、できることならスタートから後半のような戦い方を見せてほしいですね。」
――このゲームにかぎらず、人だったり並びを変えることによってエネルギーが上がってくるというのはあるわけで…
林「まぁ、前半これが0−0で行って…というのならば、まぁOKだと思います。ただ、前半に失点してしまって、後半システムを変えなければいけないという状況になるのがあまり良くないと思うんですよねぇ。守備を失点しないようにしていくのか、今日の後半のようにアグレッシブにいくのか…その辺が大宮はハッキリしてくると勝ち点が取れるようになってくると思うんですよねぇ。」
うかうかしているとシーズン残りが少なくなってしまう
――大熊監督も、最適なカタチを早く見つけたいとよく言っていますが、あまりうかうかしているとシーズン残りが少なくなってしまいますもんね。
林「う~ん、そうなんですよね~」
――この試合に向けて新潟の柳下監督のコメントで興味深いのがありましてね。ズラタン、家長、ムルジャいるでしょ?これ、3人に任せて7人でがっちり守られたら、負けるよきっと…って話をしていました。それが最適かどうかはさておき、そういう選択肢もありますよね。
林「いや、全ッ然あると思いますよ。状況が状況になってくれば、(それは)現実的だと思います。3人で点を取るチカラがありますからね。」
――菊地が帰ってきた効果はありましたか?
林「ありますね!高さがありますし、リーダーシップもあるし、声も出ていた。存在感がありましたよね。」
泉澤、ちょっとびっくりしましたね
――そうするとゲームマネージメントだったりとか、先に点をとるための戦いなのかなぁ…難しいですね
林「まぁ、泉澤はインパクト残しましたから、途中から入れる使い方もあります。かなり武器になると思います」
――大熊監督がおっしゃってたように、ゲーム45分起用されたなかでフルにキレをみせたわけではありませんので、当然課題もあるのでしょうし、あとはこういう若い選手を使う中で、波がある場合がありますよね
林「そのあたりは一試合を通じてコンスタントにシーズンを通して自分の武器をどんどん出していけるようになれば、本当にチームのお大きな武器になってくると思いますよ。」
――サイズは大きくないじゃないですか。165(センチ)…。ただ、腰が座っている感じですよね
林「体幹が強そうですよね」
――その意味での、得点につながった松原との1対1、あの駆け引きが得点につながったんだと思いますよね
林「その前のレオシルバを一瞬で振り切ったところが、僕、ちょっとびっくりしましたね」
――あった、あった!あのスペースがなかったところですよね
林「お互い止まった状態からですからね、キュッと抜く…。スタートから出られない理由は大熊監督がおっしゃったようにあるんでしょうね。そういうところを改善しながら自分の良さをどんどん出せるようになると貴重な戦力になってくるでしょうね。」
※後半49分あたり。左サイドで泉澤とレオシルバが一対一になったシーン。お互い動きが止まった状態で対峙したが、泉澤が瞬時に加速してレオシルバを置き去りにしてクロスした。
タレントは揃っている
――とまぁ、展望すると話は尽きないんですが、それだけ大宮にはタレントが揃っているんですよね、このチーム。
林「いますね、います。うん。」
――とはいえ、残留争いの中でまた負けちゃったんで、インタビューにもあったんで天皇杯を挟んで首位タイの鳥栖、同じ首位タイの浦和、J最多得点の鹿島…その後、残留争い直接対決の徳島です
林「うーん、上位相手に結果出せれば自信になりますしね〜ぇ」
まとめ
大宮にはすごい選手がいる。若手の泉澤もそう。けれど、ゲームマネジメントができない。そこがウィークポイントなんでしょうか。