さいたま市北部新人戦決勝トーナメント 大宮別所×七里FC戦 観戦記
先日、2人の息子が所属する少年サッカーチームの試合をダブルヘッダーで観戦してきました。
まずは次男坊が所属するトップチームの公式戦。さいたま市北部新人戦決勝トーナメント。場所は堀崎公園グランドです。勝てばベスト4入りという大事な試合。対戦相手は七里さん。昨年、上の学年が対戦し、記憶が正しければ1-2で敗れたチームです。大宮の金澤選手を輩出した強豪です。
ディフェンスからボランチを経由して前線へパスをつなぎ、ポゼッションサッカーを好む。そんな戦い方が印象にあります。実際、足元も上手で、試合運びが大人びてきます。慌てることがない点、練習量が多いんだろうなあ〜、すごいなあ〜なんて感心して見ていました。
一方、ウチのチーム。勢いだけは負けていません。最初からフルスロットル。前線からのハイプレスサッカーは、かなりよく言えば南アフリカ大会直前に日本代表が戦ったイングランド戦を彷彿させます。
何本もシュートを放ちますが、ゴールマウスを捉えることはできません。なかなか決められずにいると嫌な予感は的中。守備にほころびが出てオウンゴールで失点してしまいました。失点の仕方も、先のイングランド戦と似ていました。
ん〜、これはやっぱりかっこ良く言い過ぎでしたね^^;
体力が続かないのか後半は失速。相手に圧倒されますが、ギリギリのところでしのぎます。時折、鋭いカウンターも見せましたが、あえなくタイムオーバー。やはり、決めるべき時間帯に決めないと勝てた試合も落としてしまいます。
大事な試合だということは、子供達も自覚していた様子。ピッチから引き上げてくる時、涙を見せていました。
公式戦も上のクラスになると、やはり試合全体を通して戦い方を知っているチームが勝ち進むことができると実感。悔しいけれど相手を讃えるべき試合でした。
photo credit: jerryfergusonphotography via photopin cc
大宮大成サッカー少年団さん主催、さわやか杯3位決定戦 大宮別所×上木崎
一方、宝来運動公園グランドで行われた6年チームは、大宮大成サッカー少年団さんが主催のさわやか杯に参加。なんとか上位に食い込み、3位決定戦まで届きました。しかし、対戦相手は浦和の強豪、上木崎サッカースポーツ少年団。
1983年に全日本少年サッカー大会で準優勝したチームだそう。浦和でも、あの三室に並ぶ強豪です。
実際、出てきた選手は大型な子供ばかり。本当に小学生なのかというぐらい。うちのチームは小粒なのですが平均身長差は10cmぐらいあったのではないでしょうか。まるで宇宙人を捉える地球人と戦うよう。
足も、とてつもなく速い子ばかり。そんななか、繰り広げられた試合。卒団まで残り僅かとあって、最後にメダルを取らせてあげたいと息巻いていたコーチたち。
6年に残された時間はもう限られているのです。それだけに、
いまだかつて見たことがない、本気モード。
で戦っていました。残留争いをするシーズン終盤の大宮を彷彿させます。
試合は、終始、上木崎ペース。シュート、シュートの雨あられ。何度となくピンチを迎えては、ギリギリのところで食い止めていました。はっきり言って、相手は一枚も二枚も上手。とても勝てる内容ではありません。
しかし、子どもたちが粘りました。なんとしてでも勝ちたいという気迫が伝わってきます。耐えに耐えて、やっと試合終了。執念でもぎ取ったスコアレスドロー。PK戦突入です。
ですが、今までPK戦で勝ったことがありません。メンタルが弱いのでしょうか。正直、もう駄目だと思っていました。でも、子どもたちは諦めていません。特にこの日印象に残ったのがキーパーのY君。昨年末、正GKの子が怪我により離脱。急遽コンバートされたわけでして、慣れないポジションを任されていたのです。それが、面目躍如の大活躍。何本もセーブしてくれて、PK戦初勝利を収めました。
勝利した瞬間、ピッチ中央で子どもたちが抱き合い、嬉しさのあまり天を仰いで号泣している子がいました。悔し涙よりも、嬉し涙はやっぱり美しい!小学生のとき、嬉し涙なんか流したことがなかった私としては本当にうらやましい光景でした。子供たちにとって、まさに成長した瞬間でした。
負けと勝ち試合を観てわかったこと
サッカーは、想像していた以上にメンタルのスポーツなんだなぁと改めて実感。
チーム全員が同じ目標を持つのは当然として、みんなの気持ちがひとつなれば余程でなければ強豪チームでも勝てる可能性はゼロじゃないってことです。
それと、もうひとつ。
少年サッカーとはいえ、どんなメンバーでピッチに立ったとしても、勝負には毎回こだわってほしい。じゃなきゃ、涙を流すことがないんですから。そのかわり結果にはこだわらないという広い心も必要なのかも。
勝負にこだわり、結果にはこだわらない。
少年サッカーは、この気持で観戦続けます。