キックオフまでの挨拶(セレモニー)のやり方とコツ[サッカー審判]

大宮アルディージャ

サッカー審判を始めたばかりの頃、戸惑いやすいのがルールブックに載っていないようなこと。たとえば、キックオフまでの段取りや立ち振る舞いなんかは、誰も教えてくれませんもんね!

というわけで、今回はキックオフまでの挨拶の進め方についてです。
Peterborough Kick Off
Peterborough Kick Off / joncandy

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試合開始までの進め方について

大会規定の確認

まずは、試合前に試合規定の確認をします。大会によって試合時間が違ったり、給水タイムやローカルルールがあったり、まあ、いろいろあります。そのチェックを必ずしておきます。当たり前ですね。

両チームを集合させよう

次に両チームを集合させることから始めます。公式戦、親善試合(カップ戦)、練習試合によってやり方が変わります。

公式戦

両チーム集合直前にきちんと審判間で打ち合わせをします(詳細は省略)。

大会本部から受け取る各チームのメンバー表を見ながら、登録選手とスタメンが合っているかチェックします。この時、用具チェック(すね当て、スパイク、爪、ユニフォームなど)もしますが副審と協力しあい、作業分担するとスムーズです。
FIFA WM 2010
FIFA WM 2010 / Gexon

公式戦ではなくてもチームが主催する大会などは、公式戦と似たような進行方法が多いとおもいます。基本的に公式戦のやり方を頭に入れておけばよいです。

練習試合

これはもう、その場の雰囲気を察知して進めます。公式戦の進め方が正しいのですが、練習試合ではかしこまってすべてをやっていたら効率が悪くなります。まぁ、両チーム集合できたら用具チェックぐらいはしましょう。

フィールドに入場する

ここから人目にさらされますので、審判らしく立ち振る舞います。胸を張って堂々と。

主審は必ずボールを持ってセンターサークルまで誘導しましょう。足で蹴ったりすると、だらしがない印象に。キックオフ前からベンチに不信感を抱かれてしまうのは、損ですよ。
DSC_0736
DSC_0736 / The Bay Area Bias

挨拶(セレモニー)のやり方

セレモニー

Crystal Palace Starters July 7
Crystal Palace Starters July 7 / arianravan

Uruguay, histórico campeón, la selección más laureada de la Copa América con 15 títulos | 110724-9053-jikatu
Uruguay, histórico campeón, la selección más laureada de la Copa América con 15 títulos | 110724-9053-jikatu / jikatu

挨拶には2種あります。公式戦や大きな大会でよく見かけるセレモニーと、センターサークルで両チーム向かい合うやつです。

それではセレモニーについて。タッチラインとセンターサークルの中間地点ぐらいまで行き、両チームを先ほど入場してきた方を向いた状態で横に整列させます。

綺麗に並んだら、笛を吹いて挨拶をしましょう。できれば、くるっと回って反対にも一礼。子どもたちを応援してくれてるんだもんね。審判として、ヨロシクねという意味も込めます。

次に主審の左にいるチームから握手します。審判団はそのままの位置で。握手する手は右手です。左利きの人も右手です。次に右側のチームと握手を交わします。この時、左手で握手するとチンパンジーと人間の握手になってしまいます。だから右手なのです。
Mooning young and cheeky chimpanzee
Mooning young and cheeky chimpanzee / Tambako the Jaguar

練習試合

センターサークルまで直行します。両チーム向かい合って一礼。このとき主審が気の利いた一言でも言ってあげましょう。なんでもいいです。フェアプレーでお願いねとか、暑いけど最後まで一生懸命やろうねとか。その一言で子どもたちはスイッチが入りますよ。

フィールドの決定

The Coin Toss
The Coin Toss / John Kratz

あとは、お互いのキャプテンを残しフィールドを決定します。
コイントスですね。練習試合なんかはジャンケンで問題ないでしょう。コイントスやジャンケンで勝ったチームにフィールドを選ばせます。キックオフは負けた方のチームですよ。

以上、キックオフまでの進め方でした。