先日の、とある試合。
ペナルティーエリア内で守備側の選手に反則がありました。内容は攻撃側選手のヘディングをスパイクの足裏を見せてのファール(実際には接触していない)。この時、主審の対応はペナルティーキックを攻撃側に与えていました。ん!?間接フリーキックでは?
たぶん間接じゃないのかなぁ…と違和感を覚えたものの、瞬時に自信を持って正しい答えが浮かびません。理詰めでジャッジするのと肌感覚でジャッジできるのとでは、雲泥の差があります。反省の意味を込めて、さっそくルールブックを確認してみることに。
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危険な方法でプレーしただけではPKにならない
該当箇所は「第14条ペナルティーキック」にありました。
直接フリーキックを与える10項目の反則のひとつを、自分のペナルティーエリアの中でボールがインプレー中に犯したとき、相手チームにペナルティーキックが与えられる。
スパイクの裏を相手に見せて(相手への接触はない)のプレーは「危険な方法でプレー」しただけのこと。
つまり、上記の「直接フリーキックを与える10項目の反則のひとつ」に該当せず、ペナルティーキックではなく、間接フリーキックを指示するのが正解でした。
故意であるかないかは別問題
ちなみに「今のは故意じゃなかっかから間接」という意見が現場で出てきましたが、故意であるかどうかはジャッジに関係ありません。あくまでも危険な方法でプレーしただけで、この場合は相手を蹴ったり押したりしたわけではないので間接フリーキックが正解。
まとめ
試合を外から見ているときは、誰でも冷静にジャッジできる。でも、実際にピッチの上に立って笛を吹いてみると瞬時に正しいジャッジをすることって想像以上に難しくなります。
気がついたときにルールブックを読み返して、感覚でジャッジできるくらいにならないといけないんだなぁと改めて感じました。