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オフサイドの規則、どう変わったの?[サッカー審判]

サッカー競技規則2013/2014サッカー審判
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オフサイドのルールそのものに変更なし

一昨日、サッカー競技規則2013/2014が届きました。

サッカー競技規則2013/2014

今年の競技規則は「オフサイドのルールが変わった」などとメディアで伝えられていますが、実はそうではありません。

サッカーのルール「オフサイド」を巡り、国際サッカー連盟(FIFA)がその解釈を一部変更した。国内外の試合では今後、「新規則」が適用される。
出典元:J-castニュース

そのルールを一部変更したのではなく、

解釈を一部変更した

だけです。

日本サッカー協会も

今回の改正は条文の変更はない

と競技規則の174頁で、はっきり明記しています。

オフサイドの解釈をより明確にしただけなのです。

改正された条文を噛み砕いていうとこんな感じになります。

オフサイドポジションにいる選手が相手のバックパスを奪ってもオフサイドじゃないけれど、ディフェンスして転がってきたボールをプレイしに行ったらオフサイドになるよ…と。

関連記事「バックパスはNOオフサイド![サッカー審判]

もうちょっと具体的に見てみましょう。

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第11条オフサイドの反則

オフサイドの反則については第11条に掲載されています。

ボールが味方競技者によって触れられるかプレーされた瞬間にオフサイドポジションにいる競技者は、次のいずれかによってそのときのプレーに関わっていると主審が判断した場合にのみ罰せられる。

  • プレーに干渉する。または、
  • 相手競技者に干渉する。または、
  • その位置にいることによって利益を得る。

このうち、「相手競技者に干渉する」と「その位置にいることによって利益を得る」について、新しい競技規則では具体的に解釈をより明確化しています。

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※オフサイドの定義はサッカー競技規則2013/2014の108頁にあります。2012-2013は102頁。

相手競技者に干渉する

変更前

「相手競技者に干渉する」とは、味方競技者がパスした、または味方競技者が触れたボールをプレイする、あるいはこれに触れることを意味する。

変更後

「相手競技者に干渉する」とは、明らかに相手競技者の視線を遮る、またはボールへ向かう相手競技者にチャレンジすることによって、相手競技者がボールをプレイするまたはプレーする可能性を防げることを意味する。

太字の部分が変わったんですね。でも、意味は同じ。より具体的に説明を加えたのです。

その位置にいることによって利益を得る

変更前

〝その位置にいることによって利益を得る〟とは、既にオフサイドポジションにいて、 ゴールポストやクロスバーからはね返ってきたボールをプレーすること、または既に オフサイドポジションにいて、相手競技者からはね返ってきたボールをプレーすることを意味する。

変更後

〝その位置にいることによって利益を得る〟とは、次のようにボールをプレーすることを意味する。
(i)ゴールポストやクロスバー、または相手競技者から跳ね返った、またはプレーしたボールを、すでにオフサイドポジションにいる競技者がプレーすること。
(ii)相手競技者が意図的にセーブして、はね返った、方向が変わってきた、またはプレーしたボールをすでにオフサイドポジションにいる競技者がプレーすること。
相手競技者が意図的にプレーした(意図的なセーブは除く)ボールを、すでにオフサイドポジションにいる競技者が受けたとしても、その位置にいることによって利益を得たとは判断しない。

(ii)に注目です。
DFがシュートをセーブしようとして自らボールに向かて触り、それがオフサイドポジションのFWに転がった場合、FWはオフサイドになります。
一方、DFが意図せずにボールがオフサイドポジションのFWに転がってしまった場合は、オフサイドみたいです。

DFが意図してボールをクリアしようとした際、たとえば味方DFにボールが当たり、オフサイドポジションのFWにボールが転がっても、オフサイドにはなりませんら、オフサイドです(すみません、これ間違えてましたので訂正です)。
この場合、そもそものプレイにはDFの意図があるので、オフサイドになるのです。
そもそも最初にキックしたDFのプレイには意図があるけれど、あたってしまった味方DFには意図がないので、オフサイドになるということなのでしょう。

どちらの変更も、そもそものプレイに意図があったかなかったかで、オフサイドの判定になるわけです。

参考リンク先
2013/2014年 競技規則の改正について
サッカー競技規則