スポーツに夢中になっている子供はもちろん、それを一生懸命支えている保護者にとって欠かせない真冬のマストアイテムといえば「ベンチコート」。
サッカー、フットサル、野球、ソフトボール、テニス、ラグビー、陸上…など、特にアウトドアスポーツ防寒対策のために、絶対に用意しておかなければなりません。
なぜなら、真冬のグランドは信じられないほど風が強くて寒いから!
お手伝いや応援に駆けつける保護者たちにもベンチコートがないと死にそうになります。真冬の河川敷を初めて体験した私の場合、ベンチコートがなかったので、あまりの寒さに衝撃を受けました。1時間ですらそこにいられなかったことを今でも思い出します。

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そこで、ベンチコートの失敗しない選び方を紹介します。
長文なのでサクッとオススメのベンチコートを見つけたい方は、下の目次を活用して斜め読みしていただければ幸いです。
この投稿は以下の内容となっています
- ベンチコートの選び方がわかる
- ジュニア、レディース、メンズ用のおすすめベンチコートがわかる
- いかにもベンチコートじゃないおしゃれなものがわかる


失敗しないベンチコートの選び方
ベンチコートの市場価格は8千円〜2万円前後。お値段はピンキリだけど、激安品やセール品だと予想しなかったような失敗をしてしまう可能性があります。

わたし自身も、セール品を買って失敗した経験から、ベンチコートは安物買いの銭失いになりやすいアイテムだと痛感した経験があります。
まず、勘違いしてはいけないのが、普通のダウンコートとベンチコートは似ているけどまったく違うものだということ。
ベンチコートは、防寒対策に重きを置いています。風を通さない素材を採用していたり、膝下までしっかり覆ったロングコート仕様になっていたり…。
風はもちろん、雨や雪が降っても寒さを軽減するフードや首回りを冷やさないような工夫も。極寒のグランドに長時間いられるのは、ベンチコートだからなせる技です。
さて、ベンチコートを選ぶ際にチェックしたいポイントは、ふたつあります。
- 中綿のダウン生地に注目すべし
- ファスナー部分に注目すべし

最近はおしゃれで防寒性が高いベンチコートもあり、おすすめですよ
ベンチコートは中綿の量とダウン生地がおすすめ
冬の河川敷では、周囲に建物や障害物が少ないため北風が想像以上に強烈です。実例をお見せしましょう。
これは、実際に私が体験した河川敷グランドでのサッカーゲーム風景。この日、私は一日中グランド当番で、ずっと強風が吹き荒れているなか過ごしました。そこでチェックしたいのが、ベンチコートの生地です。
寒さ対策をしっかり行っておくなら、絶対にダウンタイプを選んだ方が良いと断言します。ダウン生地には、フェザー、スモールフェザー、ダウンと三種類ほどあります。
タンポポのような綿毛タイプの羽毛がダウン。フェザーやスモールフェザーは大きさの違いで、いわゆる「羽毛」。赤い羽根募金の羽は、まさに赤フェザーですよね!
ちなみに、ダウンとフェザー混合でも十分暖かいですよ。
中綿が少ない裏ボアタイプのベンチコートについて
中綿はダウンではなくポリエステルを使い、裏地にボアをあしらったベンチコートも売られています。なんと言ってもコストパフォーマンスに優れているのが利点です。
中綿量が少ないと生地が体に密着しにくいので、風が強いときは膝下から冷気が舞い込んでくることがあります。グランド観戦用なら体にフィットする中綿量が多いダウン生地タイプがおすすめです。
軽くて脱ぎやすいので試合にすぐに切り替えられますし、なんといっても子供たちはベンチコートを思いっきり汚してくれるので洗濯のしやすさもメリットのひとつ。身長だってあっという間に伸びますので、サイズが合わなくなるジュニア向けには中綿ポリエステル、裏ボアタイプのベンチコートで十分です。ベンチコートを着用するのがプレイヤーの場合でも同じことが言えるでしょう。

大人(ゲーム観戦者)が着るなら、ダウン。
子供またはプレイヤーが着るなら、中綿ポリエステル裏ボアタイプ。
ダブルジッパータイプのベンチコートがおすすめ
次に、ベンチコートのファスナー部分をチェックしましょう。
下からも上からもファスナーを開けられるタイプだとかなり便利です。 いわゆるダブルジッパータイプというやつです。たとえば、ベンチコートの中に ウエストポーチを着用することがありますよね。
スマホを取り出すときに毎回ベンチコートのファスナーを外して脱がなければならないと、かなり寒い思いをするはずです。しかし、ダブルファスナーなら下からサッとファスナーを開けることができますので、ベンチコートを脱ぐ手間が省けます。
また、男性の場合、ベンチコートを着たまま用をたせる…なんてメリットもあるんです。シングルファスナーは、 上からしか前を開くことができないので、用を足すときはかならず前を全開にしないと行けません。極寒の環境下では、 この差が想像以上に大きい差です。
撥水加工かどうかもベンチコートを選ぶ上で重要
できれば撥水加工かどうかもチェックしたいところ。
雨が降っても試合を続行するのはサッカーでは常識。サッカーに限らず、体を温めるベンチコートが撥水加工がされていないと、雨がしみて生きた心地はしません。
何より生地が重くなります。さすがに土砂降りの場合は、撥水加工の効果が発揮されないこともありますが、あるのとないのでは全然違います。
ベンチコートのクリーニング料金も考慮したい
ダウン生地のベンチコートはとにかく暖かいのがメリットですが、クリーニング料金についても考慮しておきたいところです。
中綿がポリエステルで裏ボアのベンチコートなら、安ければ千円ぐらいから2千円前後と相場として安めです。ダウンだと幅があり、2〜7千円ぐらいはとられます。
あくまでも一例であり、店舗によって全くことなります。1万以上のときもあります。ダウン生地ののベンチコートは乾燥時間がかかるため、料金相場が高めです。
デリケートな羽毛を自宅で洗濯しできたとしても、乾燥させるのが難しいのと保温性が落ちるので、やはりクリーニングに出した方が無難。洗濯機だと型崩れも心配です。
ちなみに私の場合は、クリーニングに出すのはワンシーズンに1回だけと決めています。その間、濡れたタオルでホコリを拭いたりして、なんとかしのいでいます。冬は汗をかくことがないので、それで十分ケアできます。
ダウンではない裏ボア生地のベンチコートもクリーニングに出すにこしたことはないでしょうが、子供のベンチコートは汚れる頻度も高いため普通に自宅で何回も洗濯しています。推奨はしませんが、私は気にしません。
目的別おすすめベンチコート
以上のことから目的別でベンチコートを紹介します。参考にしてみてください。
ベンチコート レディース おすすめ
自分自身のために使うベンチコートは、絶対にダウン生地がおすすめ。防寒重視だと色のバリエーションが若干乏しい傾向がありますが、ある程度ファッション性も重視したい方もいるでしょう。ショップで売れ筋のベンチコートを紹介しておきます。
ベンチコート レディース おしゃれ 人気・売れ筋系
レディースのなかで最もオススメがこれ!膝下までしっかりと覆ってくれる防寒性とファッション性も重視された一石二鳥のベンチコートです。
中綿はダウン70%フェザー30%と十分。ジッパー部分が噛みにくくなっていたり、工夫がたくさんあります。
レディース用としてオススメしていますが、実はママさんだけでなくメンズ用としても行けます!

いかにもスポーツ…みたいなベンチコートは避けたい!という方に一押し!!
ベンチコート レディース ミズノ(mizuno)
ダウン90%、フェザー10%のハイブリッドベンチコートです。以前はフットサルやバスケ、卓球、バレーなど室内観戦用でしたが、最近のモデルは保温性がアップ。撥水加工もきいています。
ベンチコート レディース アディダス(adidas)
ダウン生地ではありませんが、中綿の量が多めでコスパに優れています。
ロングコートとなっていますが若干丈が短めですが、首回りがしっかり防寒できるのでオススメ品です。
ベンチコート レディース プーマ(PUMA)
レディースのベンチコートで一番のおすすめ。ダウン70%フェザー30%の中綿で、1万円を切っています。ただしロングタイプではありません。寒冷地以外では活用できるかと思います。
ベンチコート メンズ おすすめ
メンズ用ベンチコートのブランド選択肢は結構豊富にあります。人気のものをピックアップしておきます。
ベンチコート メンズ ナイキ
の最も過酷な天候のために定番を一新して保温性を強化。 ダウン断熱素材と脇下のフリース裏地で、寒さでランニングを断念することもありません。 パーカー丈で体をしっかりカバーし、容赦なく吹きつける冷たい風をブロックします。
ナイキ(NIKE)のStorm-FITも格好いいです。防寒効果のみならず試着してみるとフィット感がしっくり。見た目重視ならこういう選択肢もあるかな、と思います。
ベンチコート メンズ アディダス
安定のアディダスです。先ほどのナイキと同じように体にしっかりフィットしてくれます。ダックダウン80% / フェザー20%のベンチコートで撥水もバッチリです。
こちらは少し丈が短めのベンチコートになります。足下の寒さは事前に考慮しなければなりませんが、ゲーム観戦用というよりは、自分もプレイヤーであるなら選択肢のひとつに考えて良いかも。
ベンチコート メンズ ミズノ
安定のミズノですね。コストが割安な分、ダウン生地のボリュームがすこし小さいですが、ダウン90%フェザー10%なので目をつぶれる範囲内ということでチョイスしています。
ベンチコート メンズ アスレタ(ATHLETA)
サッカーフットサル好きなら、アスレタのベンチコートはやっぱり憧れますよね。中綿がポリエステル100%ですが値段は良心的です。
ベンチコート ジュニア おすすめ
ジュニア向けベンチコートを選ぶ際に気を付けたいのは、コストパフォーマンス。泥汚れやサイズが小さくなることを想定すると、シーズン型落ちでも激安品でも、ぶっちゃけ中綿裏ボアタイプででも十分かと思います。ただ、ある程度の品質がないと子供もかわいそうなので、そういう視点でおすすめのベンチコートを選んでみました。
ベンチコート ジュニア アディダス(adidas)
アディダスならブランド的にも品質的にも安心できます。有名ブランドながら実は安めの価格設計だから親としては助かります。120サイズから160サイズまで10サイズ刻みで選べるから、お子さんの体型に合わせてチョイスできます。ポリエステル100%ですし、コストパフォーマンス重視でいけばオススメしたいベンチコートのひとつです。
ベンチコート ジュニア ナイキ(nike)
ナイキが好き!という方は、ナイキのベンチコートを紹介しておきます。ロングタイプではなく、丈が短めのベンチコートなので、河川敷でのプレーが少ない場合は選択肢の一つになるかもしれません。若干コストが高めではあります。裏ボアがないかわりに、中綿の量が多いのでしっかりと体にフィットしそうです。
ベンチコート ジュニア ミズノ(mizuno)
おすすめできるポイントは、コストパフォーマンスが高いこと。子供のベンチコートもこだわればキリがないけど、品質もそこそこで激安品が多いのは親としても助かるはず。撥水加工の裏ボアつきです。
まとめ
ベンチコートを買うのに「絶対」という考え方はありません。あくまでも自分に合った物を選べばよいだけだと思います。でも、防寒を重視するのか、動きやすさを重視するのかによって変わってくるはず。防寒重視なら中綿ダウンのベンチコート、動きやすさとコストパフォーマンス重視なら中綿ポリエステル裏ボアタイプ。それがここでの結論です。